添削のコツとは?推敲・校正と合わせて文章力を上げる方法

シェア

ツイート

LINEで送る

Pocket

ブックマーク

「添削」という言葉は知っていても、「添削とは何か?」を、すぐに説明ができるでしょうか? 添削を学ぶと、お仕事の中はもちろん、日常でも役立つことが多いです。
添削についてと、より良く添削するためのコツをまとめました。

添削とは?

添削とは、他人が書いた文章を手直しする行為です。『大辞林 第三版』には「他人の詩文・答案などを、語句を添えたり削ったりして直すこと」と書かれています。

添削と聞くと、「学校や塾の先生が、子供の作文を直すための指導」や「学生時代の、小論文や試験」、「就職活動中、履歴書の志望動機や自己PRを他者にチェックしてもらった」などといったイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、添削は特別で限定的な作業ではありません。例えば、一般的なビジネスシーンの「書類作成」などでも必須となります。

添削スキルを持つと仕事で有益

添削スキルは、部下が書いた書類を上司が確認する際や、お客様へ提示する資料を同僚間でチェックするなど、ミスやトラブルを防ぐために役立ちます。

書類作成において適切な添削が行えると、ミスやトラブルの防止に加え、書類(文章)をより良くするための視点も働くため、周囲の信頼を得ることにも繋がります。繰り返し修正されることで、書類や文面の説得力が増すこともあります。

また、企業の広報でネットメディアが使用されるケースは年々増加しており、会社のWebサイトやブログ記事、メルマガやTwitterなどに関連する業務の方も多いかと思います。

不特定多数に向けた広報の文章作成は、内容や表現によっては、投稿後に大きなトラブルへ繋がる恐れがあるのも現実です。添削のコツを知り、文章力を向上させることは、必ずお役に立つでしょう。

添削と似た言葉「推敲」「校正」「校閲」

「文章を直す」という意味で、添削と似た言葉に「推敲」「校正」「校閲」があります。意味の違いを知ると、文章の手直し方法を把握しやすくなるので、以下の表にまとめました。

シンプルな表現ですと、以下のようになります。

  • 推敲:自分で書いた文章を、自分で見直すこと
  • 添削:他人が書いた文章を手直しすること
  • 校正:「工程がひとつ前の文章」と「現段階の文章」を比較して直すこと
  • 校閲:原稿を、客観的事実と照らし合わせて、意味や内容の誤りを正すこと

推敲・添削・校正・校閲の意味を知っておくことで「文章改善の各工程で、何をするべきか」が理解しやすく、文章直しのスムーズ化や上質化が望めます。

添削のコツとは?

完璧な推敲を行うことは、とても難しいとされています。理由は、自分で書いた文章だからこそ、主観的視点から逃れにくいためです。

添削とは、他者が文章を見るので文字通りの「客観的視点」です。しかし、ただ「他者の視点」だけで文章を見るのではなく、「添削のコツ」とも言うべきポイントを抑えることで、より適切で精度の高い添削を行えます。

加えて、「添削のコツ」を身につけることは「客観的視点」の修練にもなり、自らの文章を直す際の「推敲」の技術にも通じますので、文章力向上にも繋がります。

一度の添削・修正で文章を完成しようとせず、複数回に渡ってのチェックが有効です。修正前と修正後の文章を見比べる、つまり「添削」と「校正」が文章力と問題発見力を養います。

添削のコツ1.文章内で5W1Hが意識されているか?

5W1Hとは、情報伝達の6つのポイントをまとめた言葉です。添削時には、5W1Hがわかりやすくなっているかをチェックします。

  • いつ(When)
  • どこで(Where)
  • だれが(Who)
  • なにを(What)
  • なぜ(Why)
  • どのように(How)

上記の、6つの要素をはっきりさせることで、明確な文章作成に繋がります。日常的なメモや会社の書類、小説や演劇の台本にも共通する、基本の要素と言われています。

また、近頃ではビジネスシーン向きのバリエーションとして、5W1Hに「誰に(Whom)」と「いくら(How much)」を加えた、6W2Hも広まっています。

ビジネス向けに表すと、以下のようになります。

添削のコツ2.テーマに沿った文章構成か?

テーマとは、文章を作る上での基調となる考えであり、読み手に伝えるべき事柄です。文章構成とは、テーマを読み手に伝わりやすくするよう文章の順番を組み上げることです。

文章構成は、何の文章かによって様々な形があります。ビジネス上では、わかりやすさの追求や時間短縮を目的に、結論を最初に提示して、以下に結論に至る理由や情報を並べます。しかし例えば、ミステリー小説の場合、冒頭から犯人や解決のための証拠を提示してしまったら、読み手は興醒めしてしまいます(一部例外作はありますが)。

「読み手は何を求めているのか?」と、書き手が思考することは文章構成の基礎です。添削者は、文章を直すだけでなく、「書き手」の思考まで想像すると良いでしょう。

添削のコツ3.文章が無駄なくわかりやすくなっているか?

どれほど価値がある内容でも、読み手に読まれなければ価値が伝わりません。特に、ビジネスシーンでは「速さ」を求められることが多く、わかりにくい文章は避けられたり、書き手の文章力が貧しいとして文章内容まで過小評価を受ける恐れがあります。

しかし、客観的視点が適切に働いていない書き手は、わかりにくい文章に無自覚になりがちです。添削する際は、以下の要素をチェックすると、文章のわかりやすさ向上に繋げられます。

  • テーマに沿った、適切な文章素材・エピソードか?
  • 読み返さないとわかりづらい表現はないか?
  • 重複気味の書き方はないか?
  • 長すぎて、複雑で煩わしい文や段落はないか?

上記のようなポイントに注目して文章を読み、問題点を見つけるのが添削のコツです。黙読よりも、音読すると問題点は見つけやすいとも言われます。スムーズに声にできなかった点は、前後の文章込みで改善の余地があります。

添削のコツ4.文中の句読点が適切に使用されているか?

句読点とは、「句点【。】文末に使用する」と「読点【、】文の切れ目や、文の続きを明らかにするために使う」という、ふたつの記号を指す総称です。

句点は「文末に使用する」という基準が明確なので、一般的な日本人ならば、使い間違いは比較的少ないです。

読点は、使用法を間違えると文章の意味そのものが変質してしまうので、注意が必要です。以下、一例を紹介します。

  • 「浜田さんは食事しながら笑っている松本さんを怒った」

上記の文だと、浜田さんと松本さんのどちらが食事をしているのかが不明確です。

  • 「浜田さんは、食事しながら笑っている松本さんを怒った」

上記のように読点を打つと、食事をしている松本さんに対し、浜田さんが怒ったことになります。

  • 「浜田さんは食事しながら、笑っている松本さんを怒った」

上記だと、食事をしている浜田さんが、松本さんを怒ったことになります。

読点ひとつで文章が変質してしまうのですが、書き手本人は脳内イメージが確立してしまっているためか、誤読される危険性に気づきにくい場合が多いです。読点ひとつに対しても、添削者は客観的視点を持って読み取り、書き手に文章改善を提案することが求められます。

添削のコツを知ることで問題点を見つける力を得る

添削のコツとは、「文章をより良くするために、添削する上で、どのようなポイントに注目するか」を理解して、「客観的視点」で文章の問題点を洗い出すことです。

添削のコツを意識して繰り返すことで、自身の文章力は向上しますので、自身の文章を推敲する際に「添削で身につけた客観的視点」が役立つでしょう。

書き手と読み手、両方の気持ちを想像する

「書き手は、何を伝えたいのか?」「読み手は、わかりやすく感じてくれるだろうか?」といった、「書き手と読み手」両方の思考と気持ちを察することが添削者に求められます。

単に文章を添削するのではなく、文章を通して「人」を想像していくことが、文章力の成長に繋がります。

シェア

ツイート

LINEで送る

Pocket

ブックマーク

CATEGORY :
SEO対策
tree